【特集】農薬・化学肥料不使用で育てた甘味料「お米のシロップ」のご紹介
ひとや自然に優しい農法
萩市むつみ地域にある農業生産法人(株)アグリードでは、種まきから稲刈りまでの間、農薬や化学肥料を一切使用せず、冬期灌水(かんすい)不耕起栽培という特別な栽培方法でお米を育て、シロップ製造までを一貫して行っています。
※冬期灌水不耕起栽培
秋の収穫が終わると、田んぼに米ぬかを撒き、水を張り、冬越しをして、春には田んぼを耕さずに田植えを行います。田んぼに水を張ることにより、色々な水中生物の楽園となり、生物の糞が稲の生育に必要な肥料になり、微生物などが固い土をほぐすことで雑草の発芽を抑えてくれます。水中生物の環境が形成されることで、農薬や化学肥料を必要としない病害虫や気候変動に強い稲作が徐々に実現します。
穀物由来のやさしい甘さ
「お米のシロップ」は、お米に含まれるデンプンを麦芽に含まれる酵素の力によって、糖化させた穀物由来の甘味料です。シロップには、ビタミンB群やミネラルが豊富に含まれ、栄養価の高さから、かつては子どもや病人の養生食として重宝されていました。また、オリゴ糖が含まれているため、便秘解消をはじめとする様々な健康効果をもたらすと言われています。
白砂糖や水あめ、食品添加物などは一切使用せず、穀物由来の自然の甘さを楽しめます。この伝統的な甘味料を未来に残したいという思いで、「お米のシロップ」と名付けられました。
「お米のシロップ」は、日本野菜ソムリエ協会が開催する「調味料選手権2022」の甘味部門で最優秀賞を受賞しました。
お米のシロップができるまで(昔ながらの作り方)
①もち米を蒸す
②麦芽と水を加え、温度を60度に調節する
③布でくるみ、一晩ゆっくりとおく
④麦芽を入れたことで糖化が進み、褐色に変化する
⑤布に包み、大事に絞って糖化液を抽出する
⑥丁寧にアクを取り除きながら、4~5時間煮詰めて、シロップ状になれば出来上がり
煮物や卵焼き、サラダのドレッシングなど様々な料理にひとさじ加えると、普段と違った美味しさが楽しめます。他にも、お菓子やデザート作りの砂糖の代わりに入れても美味しく仕上がります。
「お米のシロップ」で、新たな料理の味をご堪能ください。
萩のふるさと寄付
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