萩のつくり手 <第1回>
萩市の田万川(たまがわ)地域でお米栽培を行っている「お米工房 村岡」 村岡 佑樹(むらおか ゆうき)さん

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お米工房 村岡/村岡 佑樹さん

若手経営者の村岡佑樹さんは、もともと力士として活躍されていましたが、2017年に本格的にお米栽培を開始し、今では、村岡さんのお父さんと共同で30ha(東京ドーム6.5個分)を超える広大な水田を耕しています。
「美味しいお米で食卓を笑顔に」をモットーにこだわりのお米作りをする村岡さんにお話を伺いました。

 

村岡さんは農業やお米栽培に昔から馴染みがあったのですか?

「出身は萩市の小川で、周囲には桃、梨、栗等の果樹園がありました。自分の家は父が兼業で米作りをしていましたので、小さいころからお米栽培は体で覚えていました。自然の中で育ったので虫が怖いというのもなかったです。」

村岡さんが力士になられた経緯を教えてください。

「小さいころから体を動かすことが好きで、小学校はスポ少でサッカー、中学校の部活は野球、陸上、相撲をやっていました。相撲は小学校の頃からで、わんぱく相撲に出ていたんです。中学校の頃には個人で中国地方で3位になったこともあり、益々相撲の世界にはまっていったんです。」

中学卒業後、東京の花籠部屋に入門し、15歳から22歳の約7年間、村岡さんは力士として青春時代を過ごしました。また、この間通信制の高校で勉学にも励んだそうです。

「相撲って若い時しか出来ないじゃないですか。本当にいい経験をさせてもらったと思っています。きついけど、楽しかったです。それからよく食べていました!自炊していましたが、1日1kgはお米を食べていました。ファミレスに入ったら、3つメニューを頼んでいましたし、牛丼屋だと3、4食くらい食べていたと思います。ただ、牛丼屋で3食も食べるのは恥ずかしいので持って帰っていましたが(笑)。」

相撲を引退後は農業を始めるきっかけは何だったんですか?

「相撲を引退した後は、福岡の建設の専門学校に2年間通い、その後、益田の建設会社で7年間働いていました。道路や橋の工事に関わってけっこう忙しかったですが、充実していました。萩インターチェンジのあたりでも工事をしていたんですよ。その一方で、休みの日は、父の米作りを手伝って、農業への関わりも続けていました。そんな中、27歳のときに、専門学校のときに出会った今の妻と結婚し、子供も出来たんです。しかし、相変わらず仕事が忙しく、家族と過ごす時間を確保するのは大変で、これでいいのか悩みました。また、地域から離農者が出て、耕作されない田んぼが増えていくのも気になっていました。更に、妻が体調を崩したこともあり、家族や地域のために、農業で生きていこうと。この頃就農を決意したんです。」

現在栽培している品目を教えてください。

「お米はコシヒカリ、ヒノヒカリ、キヌヒカリ、もち米を栽培しています。それから味噌用のトヨノカゼという裸麦を栽培しています。裸麦は今年は出来が良かったんですよ。麦類は今後増やしたいと思っています。」

どういったことにこだわって栽培していますか?

「お米の食味を大切にしています。お米って肥料をあげると収量が上がるんです。でも肥料をやりすぎると食味は落ちるんです。消費者には美味しいお米を食べてほしい。だから、あまり収量は追い求めず、肥料をあげる量を加減しています。そこが自分のこだわりで技術だと思っています。自分がつくったお米は香りがいいですし、冷めても美味しいです。そこを是非食べる人には感じてほしいですね」

消費者に伝えたいことはありますか?

「お米を食べて欲しいです。食が多様化して、パン、麺、パスタを食べる量が増えて、お米を食べる量が少なくなっていると思うんです。家族みんなで毎日美味しいお米を食べて食卓を囲んで欲しいです。」

今チャレンジしていることとかありますか?

「1つ目は麦の栽培面積の拡大です。今後は裸麦もですが、小麦の栽培を検討していきたいと思っています。2つ目は作業の効率化です。現在30haの面積を経営していますが、今の面積を維持・拡大していくには、作業を効率化しないといけません。そのためにも、機械化はもちろんのこと、圃場整備等にも取り組んで、少しでも効率的に作業が出来るようにしていきたいと思っています。3つ目は、まだぼやっとした感じですが、体験を売ることが出来ないか考えています。田万川地域は農業地帯で、米作りや果物づくりが盛んです。そういった農作業体験を食育体験として売れたらいいなと思っています。農業だけでなく、漁業、飲食業、旅館業等、地域のいろんな人とコラボレーションして「コト」を売ることが出来ないか、考えていきたいです。」

最後に今後農業を志す人にメッセージを下さい。

「農業をやるなら、夢をもってやってほしいです。甘いトマトをつくりたい、栽培して直売所で直接消費者に販売したい、加工品をつくって海外にも届けたいとか、なんでもいいです。そうすることで、毎日の作業も楽しくなると思います」

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基本情報

会社名又は個人名 お米工房 村岡 (代表:村岡 佑樹)
住所 〒759-3112 山口県萩市下田万1686-1
電話番号 080-5494-2198
URL https://muraokamai.com/
販売場所 キヌヤ(江崎店)、HP、ふるさと納税ポータルサイト

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